対談

対談

西本 聖(元プロ野球選手) × 滝沢 優也(日華商事株式会社代表取締役)

西本 聖 (にしもと たかし、1956年6月27日 - )は、愛媛県松山市興居島出身の元プロ野球選手(投手)・野球解説者。

江川卓とともにエースとして巨人の一時代を築き、巨人退団後は中日、オリックスでもプレーした。選手生活晩年に巨人へ復帰して引退。ドラフト外入団の投手では最多の165勝の記録を持つ。

引退後は野球解説者を務めていたが、2003年には阪神の一軍投手コーチを務めた。阪神のコーチ辞任後は再び野球解説者を務めていたが、2010年よりロッテのコーチとして現場に復帰。

対談内容

西本
本日お邪魔しています日華マリッジサービスの滝沢さんは、 旧満州からの開拓団引揚者の三世と伺いましたが、来日からもうどのくらい経たれましたか。

滝沢
二十五年になります。当時この町で中国人を見掛けることは皆無で、 私どもが初の中国人の来日となりました。その時の町の皆様方の歓迎振りは幼かった私でも明確に覚えています。

西本
そうでしたか。こちらでは結婚相談をしておられるのですか。

滝沢
はい。「日華」 とありますように、中国人の男女会員様を日本人の男性・女性の方々にご紹介する結婚仲介業を手掛けています。

西本
この町でこのお仕事始めようと思われたきっかけは何だったのですか。

滝沢
私の父がこの町で何かできることはと模索していた時、ある方から息子さんの嫁を求められ、「中国人でよければ」 と紹介したのが、そもそものスタートです。最初のお話がうまくいったものですから、その後も数多くの依頼が来るようになり、しばらくはボランティアのように活動していました。そして私どもが初めてこの地に足を下ろして以来、大変親切にして頂いたこの町に、もっとちゃんとしたカタチで恩返しができたらと二年前に事務所を構え、本格的にスタートした次第です。

西本
ひとつの国際貢献でもありますし、ぜひ頑張って頂きたいものです。しかし国際結婚となると、色々と難しい点もおありでは。

滝沢
そうですね。 全く違う環境で育ったもの同士の結婚ですからね。ただ同国の人でも異国の人でもお互いに相通じるものがあり、結婚生活を平穏に過ごせる相手だと思えるのなら、問題はないと私は考えています。その点では日本人は少々こだわりがありますね。国際結婚という言い方は日本独特のもので、諸外国ではインターナショナルマリッジとは言いませんからね。

西本
そのお考えの下、もう既に五十組以上のカップル誕生に尽力されたとか。料金体系もずいぶんと良心的と伺っています。

滝沢
ええ、料金は結婚が成立して初めて発生します。登録料もありませんし、お見合い料も頂きません。情けないことにこの業界にも悪徳な業者がいますが、そんな中で私どもは父が築き上げてきた信頼を守りつつ、更なる社会貢献をしていきたいと思っています。少しずつですが支部も立ち上げていますので、この地に留まらず、もっと多くの方々に素晴らしい花嫁や花婿をご紹介していきたですね。

西本
有意義なお仕事です。ぜひ目標の100組を目指して下さい。本日はありがとうございました。

掲載記事PDF